地元の雄が最高の結果で締めくくった。レースは中四国勢が前受け。郡司浩平が赤板で抑えると、打鐘では三谷竜生が最後方から単騎でカマして後続を引き離す。清水は郡司のブロック受けながら、ゴール前で三谷をとらえ、優勝をもぎとった。
「無我夢中でした。郡司さんのブロックで1センターを回った時は心が折れそうになりましたよ。何とか乗り越えられて良かった。地元じゃなければ、という感じの優勝です」
地元周年記念連覇でGⅢは1月立川以来、3回目の優勝となった。「ゴールした時は2着かと思った。確定が出て、お客さんの声援は聞こえていた」。今年も清水の熱い走りにスタンドは大きく沸いた。
次は19日からの競輪祭に臨む。昨年同様にここからリズムを上げていくつもりだ。「今年はタイトルを獲ることを目標にやっている。競輪祭にいい弾みになりました。しっかり調整していきたい」と表情を引き締める。勢いに乗り、暮れのグランプリまで全力で駆け抜ける。(川淵 陸郎)
♤清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平成6年)11月9日生まれの24歳。日本競輪選手養成所時代は21勝を挙げ在校4位。14年7月に105期生として武雄でデビュー。17年9月防府でS級初V。通算成績410走148勝。1㍍66、78㌔、血液型A。
◆次走 1着・清水裕友、2着・原田研太朗、3着・三谷竜生はいずれもGⅠ小倉競輪祭(19~24日)に出走予定。